新型80000系お披露目 東武野田線10年ぶり、3月から営業運行開始 子ども部屋イメージ「たのしーと」も

東武鉄道は10日、船橋駅と大宮駅を結ぶ東武アーバンパークライン(野田線)の新型車両「80000系」を報道陣に公開した。野田線で新たな車両を導入するのは「60000系」以来約10年ぶり。運行開始から約50年が経過し、老朽化が進む「8000系」などを順次置き換える。営業運転は3月8日から始まる。
東武によると、新型車両は従来の6両編成より短い5両編成になったことが特徴。乗客数が新型コロナ禍前の水準に戻らず、車両定員に対する乗客数を示す乗車率が150%を超えない見込みで、環境負荷軽減のため1両減らした。
野田線沿線は子育て世代が多く住むことから、子どもやその家族が快適に過ごせる車内環境を整備した。子ども部屋をイメージした「たのしーと」を全編成に設置。ベビーカーの隣で保護者が座れる構造となっている。
外装は青と緑のラインを引き、60000系を踏襲。運転席から客の乗降を確認できるカメラを取り付け、将来のワンマン運転を見据えた設計となっている。運転席の扉の窓を従来より低くすることで、小さい子どもでも立ったまま前面展望を楽しめるようになった。
新型車両は3月8日から野田線の全線で普通、急行列車で運用を開始する。順次導入数を増やし、旧型車両を置き換える。5両編成での運行も同日から始まる。

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