いすみ市の大原漁港で水揚げされた海産物などが楽しめる観光地「港の朝市」で、グルメイベント「地だこ・ふぐ祭り」が12日、開幕した。今が旬の特産品のタコやフグを味わってもらおうと、市内の飲食事業者らがしゃぶしゃぶ、串焼き、炊き込みご飯などの料理のブースを出店し、来場者らは海鮮料理の数々に舌鼓を打った。
観光客らが早朝から列を成し、定刻より30分早い午前7時30分にオープンすると、雨天にもかかわらずお目当ての料理を求める人が多数押し寄せ、会場はにぎわった。雨よけの簡易テントが設営された特別ブースでは、メインのしゃぶしゃぶのためマダコ(1皿100グラム、1200円)が150皿、ショウサイフグ(同90~100グラム、2千円)が100皿用意され、朝市の事業者らがせわしなく動き回った。
やまじゅうの屋号で、漁港近くの海鮮・浜焼き料理で有名な市内の人気店「海老屋」の板前、仲村保利さん(48)は「大原のタコはこれからもっと水揚げが増える。タコも、フグも甘みが強い。堪能してほしい」と来場を呼びかけた。
毎週日曜日に開催される港の朝市は2013年に始まった。地だこ・ふぐ祭りは4月6日までで、開催時間は午前8時~午後0時半。問い合わせは港の朝市協同組合(いすみ市商工会内)(電話)0470(64)4518。