「全国プラモデル選手権」がこのほど、静岡市のツインメッセで初開催された。主催者によると、高校生を対象としたプラモデルの大会は全国初。県内外25校が4部門6コースに全138作品を出展し、著名なプロモデラー、専門誌編集者、一般来場者らによる審査の結果、神奈川県立商工高が最優秀高校賞に輝いた。
静岡市は、全国のプラモデル製造品出荷額で8割以上を占める。「模型の世界首都」と打ち出す中、小学生の頃に作っても、中高生になると離れていく実情から開催に至ったという。
“プラモデル甲子園”の初代王者となった商工高の技術研究部は、出展8作品のうち4作品が各コース2位以内に選ばれた。萩原愛優美さん(3年)は「物作りが好きなのでいろんなものを見ることができて新鮮でしたし、そこで選んでもらえて光栄です」と優勝カップを手に笑顔。県勢では飛龍高がジオラマ部門で最優秀賞に選出され、模型部の高橋春音さん(3年)は「他県からも来ている中、地元の高校として賞を取れて良かったです」と喜びをかみしめた。(武田 泰淳)